おとなんつづり

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江戸時代から続く「変化アサガオ」は風情あふれる優しい贈り物

園芸図鑑を眺めていたら、美しいアサガオの写真に目が止まりました。

子供の頃に良く見ていたお馴染みの色や形とは、ちょっと違う魅力があったのです。それは江戸時代から続いている「変化アサガオ」という突然変異のアサガオでしたよ。

 

日本を誇る夏の風情「変化アサガオ」

 

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 出展:ホンマ農園|変化あさがお「江戸風情」

 

 

アサガオは夏休みを思い出すお花ですね。

原産地は熱帯アジアで、奈良時代に中国から伝わったとされています。当時は観賞用としてではなく、下剤として貴重だったそうです。

 

私たちのように鑑賞しはじめたのは江戸時代から。始めは淡青色だったけれど、赤や白、紫色と色々な色や模様が出てきました。お花だけではなく、葉の色や形も変わって育つ突然変異。

 

これを「変化アサガオ」と呼び、当時は突然変異の姿を楽しむブームになったとのこと。

 

 

江戸時代、アサガオで涼を感じる朝

 

江戸時代はテレビやゲームなどの娯楽はありませんよね。物事の楽しみ方や視点が、私たち現代人と違うのでしょうか。当時の方々が、アサガオの姿に夢中になる姿を想像すると、とっても風情があるなぁ~と思うんですよ。

 

想像してみてください・・・

目を閉じて江戸時代へタイムスリップ!

(オトナン妄想スイッチON)

 

 

 

セミが鳴きはじめた早朝。

木の扉を開けてて外に出てみます。

天を仰ぐと、澄み切った真っ青な空。

 

あぁ・・・今日も暑くなりそう。

陽が高くなる前に、玄関前にお水をまいて涼を取る事にします。

 

着物の袖をちょいっとひねり、柄杓(ひしゃく)で水をすくい・・・

 

▼柄杓(ひしゃく)

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出展:柄杓 - Wikipedia

 

 

アサガオにも水をやろうとしたら、びっくり!

 

昨日とはまるで違う花が咲いています。

なんて美しい姿でしょう。

 

 

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出展:ハッピーガーデン|希少な変化朝顔

  

 

ちょいとおまいさん!

来とくれよ。ほらごらんよ、みごとだねぇ。

 

なんだいなんだい、朝から騒々しいねぇ。

風鈴がチリーンと鳴り、風に揺れます。

ほぅ・・・これはいい。

 

夫婦仲良く「変化アサガオ」を愛でるのでした。

 

 

 

いいねぇ。いいねぇ。

時代劇の影響受けちゃってますが。

こんな光景だったんだろうな~と思ったりして。

 

変化アサガオは、遺伝資源の保護に懸念がもたれているとの見方もあります。

でも自然のすることなので、人間が無理に保護しなくても良いのではないか?と個人的には思います。保護する事が何か大事な事に繋がっているんだとしたら、申し訳ないけれど。

 

この変化アサガオは、現在都内で展覧会が開催されているそうですよ。検索したら色々出てきます。 

 

 

ホンマ農園の江戸風情秘話

 

こんな風に、突然変異が起こるのは江戸時代だけではなくて、私たちの身の回りでも起こっているようです。

 

家が100軒ほどの、小さな村の農園家さんの記事を見つけました。

お花好きだった奥さんが亡くなった一周忌でその姿が現れたとのこと。ご主人は、奥さんからの贈り物として心温かくなり、世に広めようと活動されています。

 

不思議なことは、妻が亡くなって1年たった頃に起こりました。

その日は、妻の一周忌で、親戚が大勢集まりました。 それぞれが思い出話などしていると、庭に出ていた親戚の一人が、「あれっ!」という声をあげたのです。

何が起こったのかと、みんなで外に出てみると、 そこには、これまで見たことのない色模様のあさがおが咲いていたのです。

 

引用:江戸風情誕生秘話|ホンマ農園 

 

 

▼その時の貴重な画像はこちら。

 

 赤いルコウ草が突然変異して咲いたアサガオ。赤い花がルコウ草です。

 

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出展:江戸風情誕生秘話|ホンマ農園 

 

 

突然、こんなに淡くて美しい色のアサガオが咲くなんて!

奥様の「花を愛する気持ちが突然変異を起こさせた。」と信じていて、心から「ありがとう」を言いたいんだそうです。

 

それが真実かどうかをここで語るのは野暮なこと。突然変異した事実を、優しい気持ちで受け止め、世の中に広めようとするなんて~素敵じゃないですか。愛ですよ。

 

悲しみに向かわず、自分に起こった小さな幸せを分けようとしているのですから。

 

現在、夏は毎日2000個の花がつくまでに成長しているそうです。

最近は更に変化していて、青紫や赤紫の花が一緒に咲いたり、お昼になると少し変化するお花も咲くとのこと。今年の夏(2017年は8月12日まで)も苗を販売されています。

変化あさがお【江戸風情】

 

 

▼1つの苗から色々な花を咲かせる「江戸風情」

 

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出展:江戸風情の特徴|ホンマ農園 

 

 

ご主人は、この変化アサガオを「江戸風情(えどふぜい)」と名付けました。

ご主人の愛情深さや、優しさに感動してしまいましたよ。

 

詳しくはこちらへどうぞ。

▶江戸風情誕生秘話|ホンマ農園 

 

※風情(ふぜい)とは

日本古来存在する美意識の1つ。一般的に、長い時間を経て大自然によりもたらされる物体の劣化や、本来あるべき日本の四季が造り出す、儚いもの、質素なもの、空虚なものの中にある美しさや趣や情緒を見つけ、心で感じるということ。またそれを感じ、心を平常に、時には揺さぶらせ豊かにするということ。(Wikipediaより)

  

 

植物は、愛でている方が亡くなっても人を癒し続けるんですね。

 

植物図鑑を眺めていただけなのに、こんな出会いがあるとは。図鑑をもとに、時々こうやって掘り下げて書いてみようかな・・・。

風情(ふぜい)という言葉ものすごく気に入ってしまった。

(私の求めている感じにぴったり。色々使おう・・・)

 

 

 

アサガオは、どこか懐かしくて優しい。

心和ませてくれるお花ですね。

 

 

  

変化あさがお【江戸風情】