おとなんつづり

オトナになっても純粋に。硬い心を柔らかくする為のブログ。

天国を教えてくれた優しいおばあちゃん【今週のお題】

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」

敬老の日も過ぎてしまったけれど。お題で思い出した事があるので1つ記事に残そうと思います。可愛がってくれたおばあちゃんと天国のお話です。

 

魂が抜けたありのままを教えてくれたおばあちゃん 

 

私が小学生のころ、家族全員で新幹線で帰省するような金銭的余裕はありませんでした。あの頃に比べたらかなり優雅な日常を過ごしてると思います。

 

父の実家は山形県。神奈川から山形県へ帰省する事は一大イベントです。父の母(おばあちゃん)は父の実家でおばさん達とのんびり暮らし。年に1度会えるかどうかという私(孫ですね)を、とても可愛がってくれていましたよ。

 

子供だった私は、自分が可愛がってもらっている事を感じつつも、何だか照れくさくて素直に「おばあちゃん~」と懐に飛び込むような甘え方が出来ずにいたのです。近くにおいでと言われても、モジモジして隠れたりしていたんですよね。

 

小さい頃から人に甘える事が苦手でした。

 

 

危篤の知らせで家族全員会いに行く

 

そんな時、おばあちゃんが危篤だと知らせを受けます。急いで荷造りして家族全員で山形へ。

 

幼かった私は事の重大さがまだ分かっていません。父の実家に到着すると、囲炉裏の懐かしい匂いに心躍りました。明日の朝は搾りたての牛乳をもらおう!(牛がいたので)なんて考えながらワクワクです。

 

家族全員で6畳くらいの和室へ行くと、中央に敷かれた布団で眠るおばあちゃんが目に飛び込んできました。あ!おばあちゃん!大好きなおばあちゃん!久しぶりに会えて嬉しくて、駆け寄ります。だけど・・・何だかいつもと様子が違う。

 

かすかに寝息が聞こえるけれど、おばあちゃんを感じなかったのです。普通に眠っている感じとも違う不思議さ。身体に繋がった医療機器などは1つも無くて、ただそこに静かに横たわっています。ウキウキしていた気持ちが急にどこかへ飛んでしまいました。

 

 

 

おばあちゃんの頭の方に目をやると、ふすまを2枚くっつけたようなエル字のつい立て。何だろうかとのぞいてみると・・・

 

そこには私がおばあちゃんに郵便で送った手紙、クレヨンでかいた似顔絵、折り紙、写真などが沢山貼ってありました。私が太い鉛筆で描いた白い手紙は、古くなって黄ばんでいて。

 

一緒に折った折鶴も色褪せて並んでいます。

 

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「おばあちゃん、とても大事にしていたのよ」

おばさんが微笑んでぽつんと一言。

 

 

 

分からない涙があふれました。

私のくだらない絵や折り紙を毎日眺めていたなんて。私は何てバカだったんだろう。

 

なんでもっと甘えなかったんだろう。

なんでもっと沢山絵を描かなかったんだろう。

なんでもっと素直に、おばあちゃん大好き!と胸に飛び込まなかったんだろう。

 

 

夜中に天国へ旅立ったおばあちゃん

 

人が旅立つ時、なぜか不思議なことが色々おきるもので、おばあちゃんが天国へ旅立つ前に私たち家族は挨拶をすることが出来ました。

 

「おばあちゃん亡くなったよ」と知らせを受けたのは夜中。半分ねぼけながら起きた私は、意味が分かりません。亡くなるってなあに。もう動かないってことなの?。魂はどこにあるの?。

 

 

 

おばあちゃんに恐る恐る近づくと・・・

そこには明らかに「抜け殻」となった身体を感じたのです。このときのショックは衝撃的でした。魂の入っていないまだ温かい身体をみたのは初めての経験だったのです。さっき見た状態と何も変わっていないのに、抜け殻だとピーンと悟った瞬間。

 

優しかったおばあちゃんはどこへ行ったんだろう、今どんな気持ちで過ごしているんだろうと気になった私。大人たちが沢山やってきて、白黒の世界に早変わりして、何がなんだか分からないままに時間が過ぎた夜・・・不思議な夢をみたのです。

 

 

天女から大きな扇で仰がれるおばあちゃんの夢 

 

夢の中の私は、白くて柔らかい世界にいました。

歩くとふわふわとしていて心地良く、明るいのに眩しくない不思議なところ。顔を見上げると、王様や王女様が座るような、肘当て付きのゆったりとした椅子にお婆ちゃんが座っていたのです。変わらない笑顔でニコニコと。

 

あ!おばあちゃん!あのね、ごめんね。

いっぱい話せなくてごめんね。

身体はもう痛くないの?

もうお腹いっぱいにたべられるの?

 

 

 

今まで言えずにいたことが溢れ出て、素直におばあちゃんに話しかけます。何を話しかけてもただニコニコうなずいているだけでしたけども。

おばあちゃんの両サイドには、美しい衣をまとった天女がいて、私の顔よりも大きな扇で、ゆったりとおばあちゃんに風を送っていました。白い羽のようなものがついていて、とっても綺麗な刺繍がしてあります。

 

天女とおばあちゃんの衣服も綺麗でした。シルクとも違う、ふんわりした素材で軽くて明るい。模様がとっても素敵で触れたくなるような感じです。

 

あぁ・・・おばあちゃんは今、天国で幸せなんだ。

そう思ったらまた分からない涙が出たのでした。

 

 

大切な事を教えてくれたおばあちゃん 

 

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魂は身体に宿るものだと悟った初めての経験でした。 

子供の夢は、ドラマや漫画に影響されてしまうので本当かどうかは怪しいですが、このとき見た夢は本物と思いたい。 本物と思うことで素直に甘えられなかった自分を納得させているところもあるのだけど。

 

天国とは、明るくて優しくてふわふわした世界で、ひょっとしたら本当にあるんじゃないかな。そんな事を思えた夢でした。

 

生き物は全て、いつか魂が抜けてしまうけれど、抜けた後でそんな場所があるかもしれないと思うとちょっと嬉しくなります。魂を入れているこの身体、大事に使わなくちゃいけませんね。

おばあちゃん~!ありがとう!大好きだよ!