おとなんつづり

オトナになっても純粋に心豊かに。自由な視点で綴ります。

生涯現役。この道40年の美容師から届いた心響くお礼ハガキ


先日、久しぶりに美容院へ行きましたよ。

地元で50年愛されている美容院です。訪れてみたら、技術力の高さと居心地の良さに驚くものがありましたよ。次回どうするか迷っていたとき、担当のベテラン美容師さんからお礼ハガキが届きました。これがとても心に響いたのです。

 

 

地元で50年。昔ながらの美容院 

 

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出展:http://www.monami7.com/

 

 

最寄駅の近くで、ずっと気になっていた美容院がありました。

上画像はその外観です。こう言っては失礼なんですが・・・ちょっと昭和が残っている雰囲気なのです。ガラス越しに店内の様子をうかがったところ、目に入るお客さんは100%中高年の女性で、どこか懐かしい感じ。

 

100%ってすごいと思いませんか。

店主、店員、お客さん。全員が中高年女性(年齢高め)なのです。

客層は40代~70代くらいでしょうか。杖を持っている白髪の方もいらっしゃる。皆さま、何やら楽しそうで嬉しそうです。自然であったかい雰囲気なんですよ。

 

この美容院は、女性オーナーが地元で50年経営しているお店です。

私は今まで、街中のニュータウンにある美容院へ行っていましたが、若い店員さんとのトークや気恥ずかしさもあり、思い切って入ってみました。

 

 

この道40年。ベテラン美容師の技術と人柄

 

ドアを開け、カウンターから周囲を見渡します。

店内はこじんまりとしていて、並んでいる商品も中高年女性向き。奥に小さなテーブルがあって、美味しそうなお菓子箱。どなたかの差し入れでしょうか。

 

しばらくすると、ショートカットの年配女性が対応してくださいました。

最初の印象はとても大事ですね。お会いした時「あ、この方なら大丈夫」と感じる不思議な魅力がありましたよ。気取らない雰囲気で、誠実な。可愛らしい感じ。

この道40年のベテランさんです。

 

 

 

このとき私は、半年間髪の毛を放置していました。

肩より少し長いシンプルなセミロング。ストレートヘアですよ。

 

だけど、髪の状態が問題ありでした。自分でカラートリートメントしていたので、それを剥がす作業が重要らしく。かなり念入りにしてくださいました。

こんなに丁寧にしてくださったのは初めてです。

 

 

 

他の作業も1つ1つ。

手からつたわる「気合い」を感じて、とても驚いたのでした。

 

とにかく一生懸命。汗をかきながら施術してくださいました。

あぁ・・・これが40年の技術なんだなと、素人の私にもわかる手さばき。そして、絶妙な接客で全く疲れませんでした。今までにない感覚で戸惑う程。

 

60代だそうです。流石ですよ、ほんとうに。

 

 

半年ぶりの美容院 

 

絶妙な接客のお陰で、すっかり居心地が良くなってしまいました。

私はつい、そんな事もあるよね~という感じで、ポツポツと辛かった過去を話し始めました。笑いながら軽く。

 

私が半年間美容院へ行かなかったのは、新しい人と会話したくなかったから。

とにかく、空気のようにしていたかった。ただただ静かに、温存していたかったんです。作り笑いをしたくなかった・・・といえば分かりやすいでしょうか。

 

 

カットした髪の毛と過去の自分

 

担当美容師さんと色々な話をしました。お互いに共感したり励まし合ったり、笑ったり。

かなり髪のカットが進み、他の店員さんが、床に落ちた私の髪の毛を掃こうとしたとき、担当美容師さんはこう言ったんですよ。

 

「あ、掃くの待ってて。最後にオトナンさんに見てもらいたいの。

ふふふ。まだ見ちゃだめよ~。」

 

茶目っ気たっぷりに笑って、手さばきよく仕上げます。

 

 

 

シャンプーへ移動するとき、さぁ見てみて!と、自分の足元を覗いたら・・・。

なんという凄まじい毛の量!

 

まるで、ハイジのベッドでも作れるような!

 

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出展:http://pds.exblog.jp/

 

 

・・・ちょっと大げさですね。

ごめんなさい。イメージね、イメージ。

私ホントに髪の量多いのです。とにかくそんな感じだったのですよ。

 

担当美容師さんと一緒に、小さく拍手しました。

「ほぅら~、こんなに沢山。さっぱりしたでしょう。これから軽くなって良いわよ~」

 

 

 

表情を見て、あぁ・・・私を励ましたかったのだ!と感じました。

過去とサヨウナラしましょうと。

カットした髪の毛を見て一緒に拍手するなんて、あんまりない光景ですよね。家庭的なお店ならではでしょうか。あれだけの量なら、さっさと掃いてしまわないと、両サイドのお客様に申し訳ないのに。

 

考えすぎかもしれませんけどね。私はそう感じたんですよ~。

 

 

 

帰る時、カウンター奥のテーブルにあった、あのお菓子を分けてくださいました。

「長い時間だったから、お腹空いちゃったでしょう、これ美味しいからどうぞ。つまんでいって」って。

こういうの、いいなぁと思いました。

 

 

数日後に届いた手書きのお礼ハガキ

 

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とにかく、技術も接客もすばらしいお店でした。

カットした後の指通り、乾かした時の跳ね具合も、今までとはまるで違うのです。カットの仕方やカラーの入れ方など、色々な技術が重ならないと、こうはならないでしょう。

 

ただ・・・1つだけ残念な点をあげると「流行」をあまり意識していないこと。

昔ながらのスタイルなんですよ。技術も人柄も捨てがたいんだけども。もうちょっと、シャープな感じにしたいなぁ。

 

次、どうしよう~

・・・と思っていたら、このハガキが届きました。

 

 

 

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うわぁ・・・手書き。 

手にとった瞬間、じんと胸にくるものがありました。

 

しかも、鉛筆で薄く下書きしてるという丁寧さ。

鉛筆の下書き見えますか?ちょっと分かりづらいかな。所々消しきれていないのです。おそらく、ボールペンが擦れるのを気にされたのでしょう。

 

  

 

お世辞にも綺麗とは言えない文字ですよね。

60代の女性の字です。

 

まったくもう・・・流行がどうのこうのと、何言ってるの私!って思いました。表面だけのカッコ良さを求めていた自分が、恥ずかしくなったのです。 

 

これはどこにでもある、単なる1枚のお礼ハガキですよ。 

美容院が、初回のお客様にハガキを出す事は珍しくありません。せかっくだから次回も来てくださいねという営業的なものですよね。

 

 

 

だけど、ちょっと考えてみてください。

60過ぎた大人の女性が、鉛筆で下書きしてボールペンでなぞりますか。丁寧に1文字1文字しっかりと。

(ここで、あら私普通になぞるわよって方がいらしたら、ここまで読んでくださったお時間申し訳ないですが。)

 

なんてひたむきで真面目なんでしょう。私の為に汗をかき、技術を惜しみなく注ぎ、絶妙な接客をしてくださった、あの美容師さんの笑顔が浮かびました。

40年という長い間、最初のお客さんと出会ったのは私で何人目でしょうか。少しくらい気を抜いても良いだろうに。まるで新人のように一生懸命なのです。

 

すばらしい美容師さんに出会いました。 

このハガキを頂いて、今度は「こうして欲しい」ときちんと伝えて、ちゃんとシャープな雰囲気にしてもらおう!と思ったんですよ。 

 

 

 

手書きって良いですね。字の上手い下手関係ないんだと思います。

思いがちゃんと使わる。私も字には自信が無いけれど、地方に嫁いだ姉にお菓子を贈るとき、書いてみようかなと思いました。ものすごく感謝しているのに、LINEで済ませていますから。

 

ちょっと気になる方がいらっしゃったら、手書きで添えてみると良いと思いますよ。メモ程度でも。きっと嬉しいものだと思うのです。

 

気持ちが伝わる1枚。

手書きは人の心を動かしますね。

 

 

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