おとなんつづり

オトナになっても純粋に心豊かに。自由な視点で綴ります。

木漏れ日が心地良いのはなぜだろう?クラウン・シャイネスという優しい力


先日、カンカンの陽射しに耐えきれず、逃げるように大木の根元へ避難しました。

大木の根元って不思議と気持ちが良いんですよね。人工的に作られたパラソルや屋根ともちょっと違う。柔らかい陽射しを感じたり揺れる葉を眺めたり。不思議と穏やかな気持ちになりますね。

 

植物の葉はそれぞれ譲り合って育つ

 

毎日強烈な陽射しですね。

この暑さの中、外でお仕事されている方、本当にお疲れ様ですと言いたい。

街中でも大きな樹木で涼んでらっしゃるサラリーマンの方を見かけますね。私も樹木の下で空を仰ぐことがあるのですが、あの気持ち良さタダモノではないと思うのです。

 

それは樹木が「生きている」からじゃないでしょうか。

そっくり同じに人工的に樹木を作っても、あの心地良さは得られないはずです。

 

大きく枝を伸ばし、1枚1枚の葉が光合成をしようと伸びているんですよね。その生命の底力の近くに身を置くからこそ、心地良いのかなと。

 

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木陰でくつろぐ私

 

 

以前、あの「バカの壁」で有名な養老孟司さんがおっしゃってたのですが、無駄な葉は1つもない。1つ1つ光を受けられるよう、重ならない構造をしているとのこと。

 

なるほど確かにそうなのです。

アンテナのような役割をしているんでしょうね。

それぞれ葉に光があたるよう、伸びやかに成長するのです。

 

このチカラ、すごいなぁと思っていたら「クラウン・シャイネス」という現象を見つけましたよ。お互いの葉が譲り合って光を求める姿に感動してしまった。

 

 

クラウン・シャイネス(恥ずかしがり屋の樹冠) 

 

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出展:Crown shyness - Wikipedia

 

 

まるで空がひび割れているかのようでしょう?

樹木が同時に成長していくと、枝先がぶつかって葉が隠れてしまいそうだけど、お互いが譲り合ってこんな姿になったというもの。

 

 

 

生きていくための譲り合い精神。

美しい空のひび割れに感動してしまう。

 

東南アジアの熱帯雨林に自生する、フタバガキという巨木に見られる現象で、クラウン・シャイネス」 (恥ずかしがり屋の樹冠)というんですって。

 

 

 

あら、あなたそっち行きたいの?

じゃぁ私こっちに伸びるわ、どうぞ。

 

どうもありがとう。

わぁ気持ちが良い!

お陰でこっちの葉も広げられるわ~。

 

・・・なぜか中高年女性の口調になってしまいました。

「恥ずかしがり屋の樹冠」とは、ずいぶんと可愛い名前を付けたものですよね。

 

 

▼更に成長すると、こうなるそうです。

 

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出展:Crown shyness - Wikipedia

 

 

ここまでくると、生き物の血液みたい。

譲り合いながら強く生きる植物たち。

人間のなんと愚かなことだろうと、ぼんやり思うのでした。

 

 

 

 

東南アジアに行かなくても、葉の譲り合い精神に触れることはありますね。 

ガゼボの中から空を見上げたら、ツルが絡んでキラキラしていました。

(ガゼボ:西洋風あずまや。屋根があり、柱があるだけで外の空間が見えるもの )

 

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(ジブリ美術館にて) 

 

このツルも、一か所に固まって伸びていません。

例えば、人間が我先にとバーゲンのワゴン商品を取り合うような事はしませんね。

ゆったりと構えて譲り合い。

 

 

 

今日もセミが元気に鳴いています。

こんな暑い日は、樹木の下でちょっと休憩。

どうぞどうぞと優しく迎えてくれるんじゃないでしょうかね。

 

自然の底力をお裾分けしてもらうのも良いかもしれません。